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20110508-震災に対するgoogleの取り組み

2011/05/07 20:53 に tomoaki miura が投稿   [ 2011/06/25 23:03 に更新しました ]
震災を受けて多くの企業が支援を行いました。大雑把にまとめてしまうとこんな感じ。
  • 義援金や物資の提供
  • 売上げの一部を義援金に回すキャンペーン
  • サービスの無料・割引提供
  • 募金の呼びかけ
  • 震災関連情報提供サービス開始

その中で群を抜いた支援サービスをしていると感じたのはgoogleでした。主に以下のサービスを新しく作成し、無料提供しています。
  • 地震発生から数時間で安否情報サービスの構築・サービス開始
  • 自動車会社から自動車の走行データをもらって、被災地域の地図と組み合わせる
  • 震災前後の衛星画像を提供
Person Finder (消息情報)は安否情報の登録と検索が出来るサービス。これ自体の仕組みは大したものではありません。私一人でも1日2日あれば出来るようなレベルです。しかしすごいのはスピード感。14:46に地震が発生し、その日の夕方にサービス開始、そして日付けが変わるまでに携帯版もリリース。

企業で開発しサービス提供を行うなら、まず選抜チームを作り何をするかを話し合い、役割分担、開発・テスト…とそんな感じでしょう。それをわずか2・3時間程度で行ってしまう。これは驚異的です。

そしてさらにすごいのはその後。作ってほったらかしではなくさらにサービスを拡大します。しばらくしてこのシステムは、避難所に張り出されている避難者の名簿情報を画像やFAXで送信すると、DBに登録するところまでサービスを拡大し、(おそらく)存在する公共的な避難所全ての避難者の名簿を登録し圧倒的な登録数を集めました。もちろん文字起こし・登録作業はボランティアです。被災者や政府からお金をもらうわけではありません。そして安否情報のサイトが乱立する中、絶対的な地位を確保しました。


それから地震後の衛星画像を取得し、地震前後での衛星画像の比較が行えるサービスを提供したり、自動車会社(ホンダ・パイオニア・トヨタ・日産)から情報を提供してもらい、24時間以内に車が通行できた道路を地図上に示すサービスを提供したり…。

考える規模が違うし、利便性がどんどん向上する、そして利益度外視で(おそらく)億単位以上の新規開発を行い無料提供する。それだけ組織がでかいし儲かってるということなのかもしれませんが、googleの偉大さを感じました。

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