ロッククライミングは一般的に、アルパインクライミングとフリークライミングに大別されます。Wikipedia( ロッククライミング、 フリークライミング)を見ると、「それは対になる言葉ではない」とか、私が聞いたことがないような細かい分類がたくさんまとめられています。厳密な記述はWikipediaに任せるとして、ここではクライマー同士で会話に困らない程度の「一般的な言葉」や「一般的な理解」程度の情報をまとめておきます。 山の中の大きな壁を登ること。頂上へ登ることを目的とした登山において、目的を達成する手段にあたる。壁自体を登り切ることが重要となるため、アイゼン(=クランポン、巨大なスパイク)、バイル(氷壁登攀用の小型の斧)、あぶみ(縄ばしご)など多くの道具を使用する。山中で数泊することも少なくない。経験をつんだ者でも大きな危険が伴う。
純粋に自分の手足の力のみで登ることを目的としたクライミング。ルールのあるスポーツであり、定められた安全確保器具以外の道具の使用は許されない。壁により、触ってはいけない場所を決めるなどして難易度を調節することもある。ジムなどの人工壁と自然の岸壁などが対象。ボルダリング・リードクライミング・トップロープクライミングの3つに大別される。比較的安全に気軽に始められる。
ボルダリング…最も簡素なフリークライミング。おおむね3~5m程度の壁を対象とする。使用する道具はクライミングシューズのみ。高さがやや低いため、チョークバッグすら身に付けずに行うことが多い。傾向として難易度の高いムーブを要求されるルートが好まれる(もちろん初心者用のルートも用意される)。初心者から上級者まで楽しめる。
リードクライミング…10-20m程度の壁を対象とする(12-15mが多い)。壁に用意された確保支点に自分でロープをかけ安全確保を行いながら登る。クライマー(登る人)とビレイヤー(地面でロープを確保する人)の2人1組で行うい、装備はクライミングシューズ・ハーネス・チョークケース・ビレイ器(ビレイヤーのみ)。ボルダリングに比べるとテクニックよりもパワーや持久力が問われる傾向がある。中級者以上向け。
トップロープクライミング…主に初心者向け。リードクライミング前の練習用。装備はリードクライミングと同じ。ルートの最上位に常にロープが通されており、クライマー自身が安全確保を行う必要がないため、クライマーはムーブに集中できる。
私の主観が多く含まれる補足説明 都会で「クライミング」といった場合、フリークライミングを指すことが多く、さらに暗にリードクライミングかトップロープクライミングを意味していることが多い。ボルダリングのみを純粋に好む人はあえてクライミングという言葉を使わずに「ボルダリング」と限定した言葉を使用することが多い。
都会では、外壁にすら登らない室内専門クライマーが多数存在する。「外壁は危険だし汚れるから」との理由で敬遠するものがいる(私など)。
自己紹介などで「フリークライミングをやってます」というと、「ロッククライミングですか?」と聞き返されることがあります。「フリークライミング」という言葉自体、認知度が高くないようですね…。 |
|